Coke Blak のサイトを、何人かで見渡していたところ、共通して出てきたコメントが、
「最近のブランディングサイトとかキャンペーンサイトって訳のわからないの多いよね。このぐらいシンプルなところで追求してほしいのに」
だった。
どうもですね、WEBまわりも含めたキャンペーンやブランディングを追求してきた人間にとっては、「従来のクリエイティブの連中が入ってきてからWEBが訳わからなくなった」という感じを持ってる人々が多いですよ。これ、まったく同感。
よくあるのが、
「CMで伝わらないことを、WEBにつっ込む」
という、情報及びデザイン過剰な例。
あるM君いわく、「誰も読まない雑誌」と化している。
僕に言わせれば、「CMで伝わらんのやったらそもそもそのCMあかんやろうっ!」
また、広告業界の制作者は、「人に刺さる」といった表現を使う人がいたりするが、「覚えてもらう」とかにはそれでいいかもしれないが、WEBの世界はやはり、experienceやretentionを得意とするところなので、「刺さる」ではなく「人を動かす」ための設計をしなければならんのだ。しかしその点において、従来の制作ははっきしいって、(媒体に入稿するだけであって)直接消費者と向き合う場なんてなかったからこのあたりの「作法」を知らない。
それで色んなことをWEBにつっ込んでしまうあげく、うまく行かないわけだ。
最近、昔に比べて、FLASHのクオリティも上がって、なんでもできるようになったけど、昔より、面白いサイト、減ったと思いませんか?皆さん。
それはきっとみなさんの目が肥えたからだけじゃあないと思いますよ。制作側にちょっとしたコンフリクトが起こっているんじゃないかなあ、と僕なんかは思います。
こういう状況みてると、そっち(コミュニケーションプラニング)の世界に戻ったらまだまだ活躍できるなあ、戻ろうかなあとか“郷愁”を感じます(笑
20061003
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なぜ、最近のブランディングサイト、キャンペーンサイトはわかりにくいか~ちょっと挑戦的なエントリ |
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思ったこと
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Coke Blak のサイトはよくできてるぞ。 |
"Coca-Cola Blak"
キャンペーンサイトとしての完成度が非常に高いサイトを久々に発見した。
恐らくこのサイトを見ると、なんら(業界人が好きそうな)インタラクティブなシカケがないので、多くの広告人は、えーおもしろみないじゃーんとか思うかもしれないが、ほんとに秀逸である。いくつかポイントをあげると...、
(1)サイトを訪れたときに流れ出すBGM~これまでのCokeと違ってオトナな飲み物が Blak である。そのために視覚的要素のみならず聴覚的にも訴えかけてブランディングを行っている。しかもその仕組みが優れていて、コンテンツ間を動き回っても音楽プレイヤー部はずっと定位置にあり、音楽が途切れることがない。これによって、リズムに乗りながらサイト内を回遊することができる。この音楽こそが、ブランド・エクスペリエンスを成り立たせている。この点WEBならでは。
(2)バイラルに拡がるシカケとセキュリティ~"spread the world" という"send to friend(友達に知らせる)"機能がもちろん存在する。しかし、これが相手先に単なるテキストメッセージで届くのではなく、htmlのメールとしてビジュアル化されたポストカードが届くようになっている。これによって、届け先での注目率は非常にあがる。また、この機能を使う際には、一メッセージごとにコードを入力しなければならない仕組みになっているため、その分、大量のスパム化を防いでいる。
などなど。。。
注目です。
ちなみに僕はこのサイトから入手できる、スクリーンセーバーのクールさに脱帽。
あ、実際飲みましたけど、オトナな coke です。結構好きです。日本でも早くでないかなあ。
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